※訪問は2025年7月11日

館田駅では必ず

これは地元の高校によるラッピング列車で館田駅に到着した時のもよう。普通の到着風景だが、写真の左端あたりを見てほしい。列車が小さく写っている。想像に難くない。館田駅で交換して去っていく列車の姿である。列車同士のすれ違いは単線の路線では普通にある光景で、取り立てるほどのものではないかもしれないが、効率良い各駅訪問という観点からすると、ちょっとした「壁」になってしまうのだ

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下車すると必ず1時間待ち

弘南線は起点、終点以外の途中駅では4駅が交換可能駅となっているが、昼間の時間帯はすべての列車が館田駅で交換を行う。JRのローカル線のような、いわゆる「バカ停車」と呼ばれる長時間の停車は総距離17キロの私鉄ではあり得ないので、どちらに向かう列車も、ほぼ同時刻にやって来て、同時刻に去っていく。これはどういうことかというと、数十秒で駅のあちらこちらの写真を撮り終えるのはとても無理なので、弘南線のような1時間に1本のダイヤでは、必然的にその駅で1時間待たされることとなる

実は同じ弘南鉄道では津軽大沢駅がこれにあたり、3月の訪問では下車をあきらめ、今回の訪問では早朝の列車の多い時間に最優先で下車した。津軽大沢は駅としての利用者は多くはないが、車庫も備えた駅である。弘南線では、お隣の平賀駅が本社も車庫も備えている終日駅員配置駅だが、構内の脱線事故があった影響で、運用については事実上、単線扱いとしている。列車交換の役割はここ館田駅だ

ただ、わざわざ神戸から、ここ弘前までやって来たのだ。ここで1時間の滞留というのは時間のロスが大きい。さらにもうひとつ個人的に行きたい店がこの後、弘前市内で待っていて、おそらくあと1駅で本日は打ち止めとなりそうだ

ちなみに館田駅とお隣の新里駅までの距離は1・6キロ(ちなみに平賀駅までは2・3キロ)。ということは

本日4度目の徒歩移動

ということになる。黒石と境松でしたように、次の列車までの1時間で移動すれば良いのだ。これは柏農高校前駅あたりで決めたのだが、地図を見てショックを受けてしまった

平川を渡れず、迂回ルートになってしまうのだ。平川は弘前市と平川市の境界となる川で、過去にも川によって大回りの徒歩を強いられたことがあるが、やむを得ない。とにかく1時間以内でたどり着けば良いので歩こう

天候には恵まれたがイヤな予感

この日は大鰐線の弘南下から弘南線の弘前東高前に始まって4回目の駅間徒歩移動。7月の徒歩移動などは年寄りには暑すぎて基本的には行わないが、この日の弘前は最高気温26度。そういえば前日の津軽線訪問も同じぐらいの気候で猛暑という感じではなかった。しかもホテルは連泊ということで、ほぼ手ぶらむーという軽装。これならホイホイ歩ける

地図と照らし合わせていただけると分かるが、しばらくは線路と並行した道路を行く。やがて平川の手前で行き止まりとなり線路の下をもぐる形で右折。川沿いに道路まで北上することになるが、ここまでは雲がかかる岩木山を眺めながら良い気分だった

ところが

川沿いの道は舗装もされておらず、コーンが置かれていて左に見える景色から、どう見ても工事中。ふだんから未舗装なのか、工事で未舗装なのかは分からないが、少なくとも車は通れない状態となっているようだ。というのこの先で未舗装道路の上で大きな重機が道を塞ぐ形で工事を行っている

いやいや、ここまで来て引き返したり、さらに遠回りするのは悲惨だ。というか、やってない。おそるおそる重機の手前まで行くと作業中の方が私に気付いてくれ、1度重機を止めて「どうぞ」と通してくれた。作業中の手を止めて失礼しました。まさか駅訪問の鉄オタとは思ってもいないだろうけど

ようやく橋が見えてきた

歩道はないが、これは渡る以外に選択肢はない

ただ随分と車の量が少ないなと思ったら、並行してもう1本の道路橋があった。新道と旧道の関係なのか

やがて道路を左に折れて、ようやく到着

歩き始めてちょうど30分。時間としては大したことはないが、工事中にはヒヤヒヤした。とにもかくにも気候に恵まれて良かった。さすが北国と思っていたら、後にX(旧ツイッター)の弘前のフォロワーさんから「お越しになられた時は一瞬、涼しくなった時で、前後は最高気温35度でした」との言葉をいただいた。つまりは大変な強運だったのである

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