9月9日10時50分
高台の駅
ギリギリ乗れた婦中鵜坂から30分
キハ120は楡原駅に到着です
こちらも読むのが難しい。難読駅には2種類あって、簡単な文字ながら思わぬ読みをするものと漢字そのものが難解なものに分かれますが、こちらは後者です
今は富山市となっていますが、十数年前まであった細入村の中心駅。楡原は地名です。特急停車駅である猪谷も細入村でしたが、役場があったのはこちらで駅前も開けています。猪谷の隣ですが区間距離は7キロとかなり長い。高山本線し神通川に沿って敷設されていて、このあたりまで来ると町がパーッと形成されてきて飛騨山地から出てきたというイメージとなります
付近は盆地となっていて背後の景色でも分かるように、婦中鵜坂あたりとは違って山間の町となっています
じっくり駅名標を眺めてもやはり、なかなか書くのも難しい
駅は高台にありスロープまたは階段で駅舎に向かいます
駅舎はJR移管後に改築されたかわいいもの。背後にホームに向かう階段が見えます。階段を使いたくなければ右手に見えるスロープでも可能。駅舎の時計が微妙に進んでいて、ちょっと焦りました
撤去された線路と撤去される待合所
さて、その階段ですが実は2つあります
ひとつは完全に塞がれています
再びホームに戻ると、現在のホームの向こう側にもうひとつホームがあることが分かります
かつては2面2線の交換駅だったものが単式ホームにされ、と同時にもうひとつのホームに向かう階段も入れなくしたのでしょう。2面ホームというのは構内踏切や跨線橋で結ばれるものですが、高台のカーブ状にホームは設置されています。駅舎から、それぞれのホームへと階段で向かい、いずれも屋根付きという、なかなか珍しい構造だったのですね
そのホームには
こちらはかなり年季の入った待合室が設けられています。駅舎ももちろん待合室として利用できますがホームにもしっかりと待合所があるという、なかなか親切な構造。入ってみようとすると
……
……
なくなるようです。しかも3日後の話。老朽化に伴うものでしょうか。これを書いている時点では、とっくになくなっていることになります。ホームの待合所撤去も各地で見られます。当然知らずに降りたのですが、間に合ったという表現が正確なのかどうかは分かりません
待合所の内部。この時期はあまり使われていなかった感じですが、歴史の証人がひとつ姿を消したことになります
当駅滞在は20分ちょっと。猪谷から折り返してきたキハ120に乗り、再び富山方面へと向かいます
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