※当駅の情報は2021年3月のものです
難読駅の条件
難読駅に定義はありませんが、基本的に2つに大別されます
①そもそも漢字が分からない
②簡単な漢字なのに思わぬ読み方をする
①については普段絶対見かけない漢字が使用されているもの。轟木(五能線・青森県)、櫟本(桜井線・奈良県)、岩峅寺(富山地方鉄道)などが有名ですね
②は挙げ始めるとキリがありませんが、小学校の低学年レベルになればなるほど価値が上がると私的には考えています。最たるものが阪急の十三だと思いますが、こちらは駅の規模が大きくて有名すぎる。普通しか停車しない駅だったら、かなり上位に来ると思います
その意味で今回の駅も小学校低学年レベルの漢字。しかも3文字
3文字なので普通の読み方はしないだろうな、とは思うはずですが、3文字目が「た」と読むは、なかなか思い浮かびません
六十谷は地名で有功(いさおと読みます。こちらも難読)村のひとつの地域。諸説あるようですが「墓所谷」(むしょたに)と呼ばれていた地名の名前の縁起が悪いので「六十谷」の文字を充て、読み方が変化したというのが多く語られています
しかし、この難読駅。スポーツメディアで高校野球の取材に携わった人は、ほとんど読めてしまうのです
ドラフト1位を同時に輩出
冒頭に注釈を入れさせていただきましたが、写真などの情報は2021年3月に訪問した時のものです。一瞬ウトウトしている間に通過してしまったらしい。翌日、大阪市内まで戻って駅巡りをしている最中に「あれ?」と気づいたのですが、さすがにもう遅い
ただ開き直りになりますが、当時だからこその情報(写真)も今となっては貴重かもしれません
駅舎は1970年代に改築されたコンクリート駅舎です。国鉄の香りが漂います
そして写真にある通り「祝 甲子園出場 和歌山市立和歌山高等学校」の文字が目に入ります。ちょうどセンバツ高校野球の直前で、最寄りとなる市立和歌山高校が出場を決めていました。後にバッテリーがそろってドラフト1位指名されます。名門とはいえ公立高校で2人同時にドラフト1位というのは、なかなかないことです
「高校野球の取材に携わると読める」というのは、そういう意味。強豪校ですから足を運び、読めるようになります
その他にも私立の学校が進出してきたため、多くの利用者があります。前回、紀伊駅を県内JRで二番目に利用が多い駅と紹介しましたが、激しく2位を争っていて、1999年に紀伊駅と同時に特急以外の全列車が停車することになりました
学校が多いとコンビニも多いですね
しかし、そんな多客の駅ですが
私の訪問は2021年の3月13日。みどりの窓口の終了翌日でした
しかし終日無人というわけではなく、通勤通学時間帯を中心に駅員さんはいるようで、みどりの券売機はないものの、定期券を購入できる券売機は設置されています
構造は2面2線。入口は原則駅舎側にひとつですが、駅舎と逆側にある開智中学・高校の生徒用専用出口があります
跨線橋の文字はおそらく国鉄時代からのもの
駅といえば左側通行が多い印象がありますが、右側通行が徹底されています
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