北川駅

延岡~宗太郎の5駅完了~その3 ダイヤの微妙な変化に驚く

北延岡駅では高校生2人が下車

※訪問は2024年4月23日

車内で乗車券を発券

北川から5駅の最後の駅となる北延岡へと向かう。朝7時8分発で、延岡行きはこれが初電にして最終なので北延岡で降りてしまうと、その先には行けないのだが事前の調べによるとバスがあるはず。バス停は駅から微妙に離れていて乗り継ぎもたっぷり時間があるわけではないが、ここまで来れば開き直りも通用する。北延岡は駅名から想像できるように延岡のひとつ北にある駅で、線路だと延岡まで4・9キロ。万が一バスに乗れなくても1時間もあれば歩けるし、少し行くと延岡の市街地に入るので徒歩に不安はない。同じ4キロを歩くにしても山中を歩くのと住宅街や商店の多い街を歩くのでは気持ちの面で全く異なる

乗り込むと間もなくして車掌さんが検札に来た。日豊本線の多くの区間は普通はワンマン運転となっているが、延岡~佐伯の特急車両を利用した区間は整理券の発券ができないためか車掌さんが乗務している。また延岡行きについては先頭車両のみを使用するとグリーン車も付いているので車内で自由席グリーン券を発券する。宗太郎以北も含め何度かこの車両に乗車したが、おそらく記念的にグリーン車に乗る人もいる。また確信は持てないが、車両が列車番号を変え、そのまま特急となる場合は引き続き車掌さんが乗ることもあるようだ

「北延岡まで」

と告げる。北川駅で運賃表を見ていたので料金も分かっている。230円を用意して待っていたが、あまりというか、ほとんど発券されない区間なのか「えーと」と、やや時間がかかった。時に鉄オタとは手間をかけてしまう存在である

アレレの日向長井

北川と北延岡の間には日向長井という駅がある。現在の日豊本線が最初に宗太郎越えを目指した時、一時的に終着駅となったが、現在は途中駅で駅舎もないが、こちらは訪問済み

列車交換に伴う3分間の停車時間を借りて一瞬の訪問。これを訪問として良いのか自問するところでもあるが、ダイヤがダイヤだけに許してもらうことにした

今回もこちらの停車を狙ったのかカメラを持った人がドアの前へと移動。皆さん考えてることは同じなんだな、と思いきや、すれ違い列車は既に向かいのホームにいて何か空気が異なる

あれれ?

と感じるや否やすぐにドアが閉まって発車してしまった。昨年の5月と10月に来た時からダイヤが微妙に変わってしまったようだ。ドアに向かった方は大丈夫だったのか心配したが、無事に帰って来られて安心した

とにかく昨年の手段は使えないわけで、その意味では昨年来て良かった

延岡学園の最寄り駅

間もなく5駅目となった北延岡に到着。高校生が2人降りていったが延岡学園の生徒さんだろうか。延岡~北延岡に校舎が見える。夏の甲子園で準優勝したのは、ついこの間と思っていたが調べてみると2013年と11年も前のことだった。多くのプロ野球選手も輩出している

最寄りといえば最寄りだが、日豊本線の本数があまりにも少ないため当駅を利用する生徒さんは少ないようだ。駅前に自転車を留めておいての通学が、わずかながらあると聞く

とにかく駅と近辺散策を手短に終え、バス停に向かうことにする

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延岡~宗太郎の5駅完了~その2 5駅の中で最も規模の大きい周辺を持つ

北川駅の駅名標

※訪問は2024年4月23日

キーワードは「細」

北川駅に到着

位置はこちら。佐伯まで950円もすることで、かなり距離があることが分かる

時刻表はもう「定番」となってしまったが、1日1・5往復。つまり大分県側から列車で朝の7時過ぎに降り立つと、先に行く列車はなく、その時間が「始発にして終電」。折り返し電車も13時間以上後の20時22分なので駅周辺に夜まで過ごすような訪問先がない限り、事実上折り返しはないことになる。私は6時25分着でやって来て7時8分で延岡に戻る

ホームは島式で見て分かるように非常に細い。跨線橋も同様で

こちらは後に列車の到着間際になってのものだが、外に出る跨線橋も細い。大人同士のすれ違いも困難な幅で、上下列車が同時刻に停車したら、ホーム内での乗降も大変そうだが、そのような電車の設定は今はなく、1日の利用者数は近年のデータは発表されていないが、おそらく10人を割り込んでいると思われる(私が利用したのは平日だったが、1・5往復のうち1往復を利用し、私以外の乗降客は1人だった)

旧北川町の代表駅

延岡~宗太郎の各駅は停車列車の本数はさることながら、特急の本数は多く列車交換に伴う運転停車のため、各駅ともすれ違い可能な構造となっていて、比較的ゆったりとした構造となっているが、北川だけは頑張って設置した構造となっている。この区間は大正期の宗太郎越えなった頃からの駅と戦後の駅に区分されるが、市棚と日向長井が戦前から、北川と北延岡が戦後の駅。宗太郎は戦前は信号場で戦後になって駅に昇格した

北川については旧北川村(後に北川町となって現在は延岡市)の中心部に近いということで駅が求められ、1949年(昭和24)に市棚と日向長井の間に設置された経緯があり、このような構造となっている

40分ほど時間があるので中心地方面へと歩を進める

駅を出て川を挟んだ向こうが北川町の中心部

川向こうとは言っても駅を出るとすぐ立派な橋があり中心部へと到達する。地図で分かる通り、徒歩5分

朝もやに包まれ良い風情だ。橋を渡った所に旧北川町役場の延岡市役所北川町総合支所がある。平成の大合併で2007年に延岡市となった

駅舎は消滅

再び駅へと戻る

橋の方から駅を眺めると駅舎があって跨線橋があるように見えるが、近づいてみるとこれは違う。駅を出てその前を通ってからこちらにいるので既に答えは出ているのだが

北川地区の水道を司る水源地の建物のようで鉄条網で厳重に守られている

駅前には立派なお手洗いがあり、市棚駅同様、私は大いに助けられた。しかし建物は2つもあるが駅舎はない。開業時からの駅舎は平成になってから解体されたという

そしてお手洗い前の地面で分かる通り、駅前はアスファルトの部分が少なく

駅から外に出る道路は車の轍が水たまりになっていて一瞬途方にくれそうになったが、水源地の建物の隣に小さな階段があって事なきを得た

川からの朝もやは写真としては優れているが、滞在の40分は小やみになったかと思うと本降りの雨がやってくる状況で結構困った。お手洗いのひさしと隣接する駐輪場で雨宿りさせてもらったが、大いに助かったのは、そそれも含まれている

ホームへ戻る。屋根のある部分はあるが、これぐらい降ると役立たないレベルだ。消滅した駅舎の代わりに跨線橋に駅名標が掲げられている

ホームには石碑らしきものが建っているが文字は読み取れなかった

延岡行きの787特急車両が到着。名残惜しいが北川駅を去ることにする

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延岡~宗太郎の5駅完了~その1 いつもの列車で細いホームに降り立つ

北川駅の駅名標

※訪問は2024年4月23日

夜明け直前の延岡駅から

朝の5時40分。この時間の延岡駅は昨年の10月以来だが、何やらいつもの光景になってしまった。ほぼ日の出の時刻だが、昨日夕刻からの雨がずっと降っていて雨雲に覆われ暗い。あまりにも酷い雨だと予定変更もあるかとも考えたが、少なくとも現在は小雨なので決行である。これぐらいの雨で予定変更していたのでは、ここまで来た意味がない

1日1・5往復の列車しか停車しない延岡~宗太郎の5駅訪問を今回で終わらせるつもりだ

初回が昨年5月9日で

2回目が昨年10月5日

この2回で宗太郎、市棚、日向長井の3駅を訪問。きっぷ売り場の運賃表を見ると

残るは北川と北延岡の2駅。とにかく早朝の1往復と夜20時台の上り(延岡→宗太郎)1本しかないので、すべての駅で乗降のどちらもこなそうとすると早朝からのべ5日間、延岡駅に行かなければならない。どちらかだけにまけてもらって、日向長井は3分間の交換停車中の時間を訪問とさせていただき、残る2駅を訪ねることにする

今回はきっぷを買っての乗車となった。前日に空路宮崎に入り、旅名人きっぷで宮崎県内をウロウロして夕刻までに延岡に到着

前日に宮崎空港駅で発券した2種類のきっぷ「旅名人きっぷ」は昨日1回目を利用して宮崎県内をウロウロした。今日は午前中のうちに大分県に入り「福岡・大分DCきっぷ」を利用するのだが、後者はエリアが大分県内つまり宗太郎以北となっている。大分県側から宗太郎まで来て、宗太郎から再び大分県に戻るのは事実上不可能なのだが、大分県内の駅と決まっているため日豊本線の南限は宗太郎。つまり早朝の部のみは現金乗車しかないのだ。1日に3700円分乗らないと元がとれない旅名人きっぷの1回分の権利をそれだけに利用するのはあまりにももったいない

いつもの列車に乗車

早朝の改札口

そして特急車両を利用した普通の佐伯行きに乗る。「3号車自由席」となっているが、過去にも紹介した通り、客扱いをするのは先頭の4号車のみ

本日の乗車は私を含め3人。一人はおそらく同業者(鉄道ファン)で、もう一人はスーツ姿の女性でビジネス客のようだ。この列車は車掌さんが乗っていて検札を行う。きっぷを提示すると「北川ですね」。料金表の写真で分かる通り、宗太郎までのすべての駅で料金が異なる。女性の方は佐伯で特急に乗り継ぐようだ。乗車したこの列車は、車両そのものは特急「にちりん」の大分行きとなるが、列車種別は普通から特急になるという説明をしていた

北川へは路線バスもある。北延岡、日向長井も通り、北川駅から徒歩5分ほどの熊田という停留所が終点で所要時間は30分ほど。もっとも「バスもある」とはいっても平日は1日3・5往復、週末は2往復である

延岡から15分で北川に到着。細長い島式ホームの駅となっている

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