2024年 7月 の投稿一覧

福塩南線14駅の全駅訪問を目指す~目をひく高い高い駅名標

※訪問は2024年1月10日

福塩南線では利用者最少

近田駅に到着。単式ホームと待合所のみという福塩南線では定番の形となっている

駅前の道路と入口が近くスロープ状でホームに直接入る形になっているのもよく見かける。開業は他の多くの福塩南線の駅と同じく1914年(大正3)。福塩南線のシリーズを始めてから、あまりにも「1914年」と入力するので、ここのところPCさんもすっかり記憶したらしく「1」と打ち込むと「1914年()」と表示されるようになっている(笑)

現在は福山市だが、1975年(昭和50)までは駅家町。さらにその20年前までは近田村が存在した。駅名は、その近田村に基づく

駅の周辺は住宅街だが、「街」という意味では、お隣の駅家駅周辺がにぎわいを見せる。またメイン国道となる486号まではやや距離があり、ロードサイド店もそちら方面に集まっているため人の集まりはそちら側に向かっているようで、駅の利用者は少なく、1日の利用者数(2022年)は福塩南線では最も少ない。とはいえ386人。平野部の住宅街を進む福塩南線では、利用者一桁の駅は存在しない。二桁もない。このあたりは歴史の違いだけでは片付けられない福塩北線とは別路線とも言われるゆえんだろう。

またこれは次の駅へと関連してくるが、駅の北側を走る県道、つまり万能倉駅から駅家駅まで歩いたルートは「石見銀山街道」の名がある通り、かつては駅周辺のメインルートだったのだろう

ひときわ目立つ駅名標

他の駅と少し異なるのは待合所の位置。ホームからは4段しかない小さな階段を降りるのだが、この空間はかつてもう1本の線路があったように思える。島式ホームだったことがあるのか貨物ヤードがあったのかは分からないが、線路跡のスペースのようだ。とはいえ待合所そのものもかなりの年代もの。国鉄時代の早い時期に現在の形になったものと思われる

そんな近田駅で目を引くのが

頑張る駅名標。ホームには2つの駅名標があり、ひとつは1枚目の駅到着時のもので、もう1枚がホームのフェンス外に建っているもの。「建っている」というより「立っている」と表現した方が分かりやすい。かつて線路があったであろう場所に設置されている。ホームのフェンスより高くしないと意味がないので精一杯背伸びする光景が、なかなかほほえましい。長大ホームではないので、わざわざホーム上に加えもうひとつを設置しなくても良さそうなものだが、かなりきれいに更新されている。これを見るだけでも駅訪問の意味はある

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福塩南線14駅の全駅訪問を目指す~いろいろな意味で目前の棒状駅

※訪問は2024年1月10日

府中の手前まで来た

駅家から一気に6駅北上して鵜飼で下車。すでに府中市に入っている。平成の大合併があったため、福塩南線約23キロの駅は福山市と府中市にしか存在しない。というか、福塩北線残り55キロを含めた全78キロの所在地を見ても他はほぼすべてが府中市と三次市。わずかに備後三川が高校駅伝で有名な世羅郡世羅町にあるだけで唯一の「郡部」となっている。

呉線の項でも少し触れたが、広島県の自治体は14の都市と9の町が存在する。村はない

その鵜飼駅は福塩南線の「始終着駅」である府中のひとつ手前。ただひとつ手前といっても

福塩南線の記事を始めていろいろな駅で何度も繰り返すことになるが、非常に近い。線路にして900メートル。道路はほぼ線路に並行しているので15分ほどで歩けてしまう。付近は府中市の中心部といってもいい場所だ。ついでに言うと、逆側の隣駅も極めて近いが、こちらはメインイベントとして最後の訪問駅とすることを決めていたので、その時に触れよう

簡素なホームと待合所

鵜飼駅は他の福塩南線の多くの駅と同じく1914年(大正3)の開業。単式ホームと待合所があるのみの簡素な構造。ホームにはスロープで出入りする。周辺は住宅街。有人駅だった時代もあるようだが、宅地化で周辺が大きく変化したのか駅舎があったのかどうか、そのスペースはどこだったのかも判然としない。地図で分かるが駅からすぐの場所にファミリーマートとセブンイレブンと2軒のコンビニがある。コンビニがあれば街中というものではないが、福塩南線では駅からすぐコンビニというのは貴重な存在である

地図を見ていただければ分かるが、駅の真ん前にはほっともっとがある。こちらも住宅街ゆえんだろう。ほっともっとで弁当を購入して1月にホワホワと上がる白飯の湯気でも楽しみながら、まさに「駅弁」を楽しむことを真剣に考えたが、ほぼ上がりかけとはいってもまだ小雨が降っている。天気予報では大幅に回復するらしいが待合所のみの環境で、食べているうちに雨が強くなると悲惨だと思い、企画としてはボツとなった

屋根があるとはいっても待合所はこれだけのスペースしかない。券売機を置いているぐらいなので雨はそれなりに避けられるのだろうが、踏み出す勇気がなかった。この企画は10分以上も歩いて見つけた弁当屋さんに感激して駅舎で食べた約3カ月後の芸備線の市岡駅に引き継がれることになる

もっとも弁当屋どころか自販機ひとつのありがたみも全く違うのだけど

中国山地はすぐそこ

府中方面に去っていく電車を見送ると天候もあって、もやがかかっているようだ。福山からいわゆる福山平野を走ってきた福塩南線だが、府中を過ぎると中国山地に分け入っていくことになる。府中以降の11駅訪問は、決して大げさではなくなかなか大変だ。3年前に一泊二日で福塩北線全11駅訪問を目指したが2駅取りこぼしたほど。その2駅は市岡駅の後にようやく回収できた。ほっともっとも中国山地も目前の駅である

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