快速格下げが報道された石北本線の特急「大雪」に乗ってみた(前編)

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北見駅での特急「大雪」

※訪問は2024年8月28、29日

※動画音声注意

初日は40分の乗車

時系列はこの日の続きとなります

旭川に宿泊した翌日は北見へ。まず結論から述べるとこの北海道旅は8月26日から31日までの予定だったが、異例のノロノロ台風のおかげでこの旅を続けると9月1日の仕事に行けなくなる可能性があると判断。29日に予定を切り上げ帰ることとした。さらに結論を言うと、あまりにもノロノロすぎて予定通り31日まで北海道に滞在しても問題なく帰れたというオチが待っているのだが…

石北本線の駅をいくつか回った後にたどり着いたのは生田原

お城のような駅舎にはオホーツク文学館と図書館が入っているが駅としては無人。かつては一部特急のみの停車だったが、今はすべての列車が停車する

きれいな駅舎内の扉を開けるとホームとなっている

ここから宿泊地である北見へと向かう。利用したのは特急「大雪」。この場合は特急に乗りたいというのが理由ではなく普通の少なさから特急に乗車するという物理的な理由。北海道フリーパスを持っているので特急は乗り放題である

この動画に違和感を覚える人もいるのではないだろうか

どんな違和感かというと、ホームに誰もいないのである。つまり乗客は私一人。ローカル線の無人駅に到着の普通ではない。これは特急列車の到着シーン。時間は15時で早朝ではない。動画撮影的には喜ばしいことだが、この時間帯に特急の乗車がないというのは、やや寂しい(もっとも生田原駅そのものの利用者が1日30人程度である)

1日2往復が快速化か

旭川と網走を1日2往復結ぶ(毎日ではない)大雪については、この6月に来年3月のダイヤで快速化されるとの報道があった。利用者減やワンマン運転によるコスト削減、使用車両の老朽化などが理由とされる

さて実際に乗ってみると、自由席の車内はこんな様子。利用者が多いとか少ないかを判断するレベルにもなっていない。無人のシートの向きが一部おかしいのは遠軽駅で向きが変えられなかったからだろう。遠軽駅はスイッチバック構造で、同駅をまたぐ列車に乗車する場合は乗客自らがシートの方向を変える必要があり、車内アナウンスでも、その旨のお願いがある。ただし前後にお客さんがいないのなら、放置しても何ら問題はない。遠軽で降りた人がいて、そのままなのか、それより前から誰も座っていなかったのかは不明だが、北見~網走の利用者がさらに少ないことを考慮すると、このまま終点まで行きそうだ

生田原を15時5分に出発した大雪は途中、留辺蘂に停車して15時44分に地域最大の都市である北見に到着

停車時間は1分ですぐの発車。指定席の利用状況は分からないが

3両編成の特急とはいえ、到着から1分ほどの時間なら、出発時でも改札口へと向かって歩く人の姿が残るはずだがすでにすっかり見えなくなっている

旭川からの道中で翌29日に帰るべく、飛行機のキャンセルや再手配、ホテル予約の取り消しなどはすべて終わった。基本的には明日は新千歳空港へと向かうだけだが、ここは明日も大雪を利用してみようという気持ちになった

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