中央西線の駅をすべて訪問してみよう~戦後生まれの木造駅舎が残る村の中心駅

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※訪問は2024年8月7日

1時間以上の移動

贄川駅の次に訪れたのが大桑駅

緩やかなカーブに2面2線の駅が設置されている

贄川の次に、としたが両駅の間は約50キロも離れている。大阪~京都が40キロちょっとなので、それ以上に長い。移動時間は1時間以上で贄川からは10駅目となる

なぜこのような大移動をしながらの駅巡りとなったかというと、ひとつ目は中央西線のダイヤが薄いから。昼間は1時間に1本のペースで運行される特急列車専用線になってしまう時間帯がある。そしてもうひとつの理由は暑さで参りそうだから。列車の運行がないということは駅及びその周辺で待機または散策となるわけだが、高地とはいえ、ちょっとこれはかなわん。朝の9時すぎに洗馬駅に到着した際、当初予定していた「ダイヤ」を若干変更した

ということで時間はすでに正午を回っている

ホームから駅舎へは階段を降りて向かうスタイル。JR東海の山間部でよく出会う。この角度ですでに分かるが木造駅舎を有する

こちらが駅舎。冬場は雪で覆われる地の駅舎は風雪に耐えてきた趣があるが、当駅もそんなイメージ

宿場町の駅間に新設

中央西線の駅では「おなじみ」の木板の駅名板。その横に財産票がある

「S26年8月」と記されている。中央西線の木造駅舎では、ちょっと意外な戦後生まれ。大桑駅は1951年(昭和26)の開業。ともに明治生まれで同じ大桑村の須原、野尻両駅の間に設置された。この両駅はともに旧中山道の宿場町ゆえ、早々に駅の設置となったが、大桑駅は40年以上の時を経て誕生。カーブ上に戦後に開業したため貨物を取り扱ったことはない。ただし駅名からも想像できる通り、大桑村の中心駅は大桑駅である

現在の村役場は、駅からやや離れた場所にあるが、2年前までは郵便局などがある駅から近い場所にあったものを新設したもの。駅周辺には自治体としての中心機能がそろう

駅舎には周辺の名所が写真で案内されている

駅前には村のコミュニティバスの停留所。愛称は「くわちゃんバス」。今回は利用の機会がなかったが、野尻、須原の両駅だけでなく便によっては木曽福島、南木曽といった他の自治体の特急停車駅にも行けるようだ

簡易委託駅だった。出札業務は行わないが、きっぷの販売は行う。「切符うりば TICKETS」の文字にそそられる。窓口の右側はかつての手荷物受付だろう

ただ「だった」と書いたのは、現在は窓口がすでにないからだ。大桑村のHPによると「9月いっぱいで乗車券等販売業務を終了しました」とある。訪問時はそんなことは考えてもいなかったが、惜しいことに「今は見られない」貴重な鉄道風景となってしまったようである

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