※訪問は2025年2月7日

※現在、三岐鉄道の三岐線と北勢線は別々の1日乗車券が必要です

残り6駅

三里駅で下車。当駅を含め残りは6駅。三岐線は近鉄富田と旅客列車の走らない富田をのぞくと全14駅。列車本数は1時間に1~2本あるにもかかわらず当地訪問3回目でまだ8駅とは随分遅いペースだが、北勢線の訪問も含んでいる上、楽しい駅が多すぎてついつい長居してしまったり、廃駅訪問も含んでいるのでゆっくりペースとなっている。現在の時刻は9時20分。さすがに本日のお昼過ぎには終わるだろう

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惹かれる駅舎

構内踏切を渡るいつもの光景。実は当駅は内と外では随分景色が異なる

円筒型の駅舎はちょっと斬新だが、それも古い感じが漂うあたりがまたいい

三里駅は1931年(昭和6)の開業。三岐鉄道が富田~東藤原を開通させた時に設置された1期生。当時は三里村。三里村は1959年(昭和34)に大安町となり、現在はいなべ市

と書くと駅の歴史はこれで終わってしまうのだが、実は駅名変更が行われたことがある。1968年に「宇賀渓口」と改められた。宇賀渓とは多くの滝があり、キャンプでもにぎわう観光地。その名を駅名にするということは最寄り駅として認定されたことになる

ただし「○○口」という名前は実際の場所から離れていることは当ブログのバスによる訪問で何度もお伝えしている通り。バス停なら歩ける距離にあるが、そもそも渓谷がこのような平地の駅近くにあるはずもない

宇賀渓の入口まで車で10分ほどの距離なのですぐといえばすぐだが、歩いて行く場所ではない。ではなぜわざわざ駅名変更をしたのかというと、当駅が宇賀渓へと向かうバスの発着所となったからだ。もちろん運行は三岐鉄道バスである。当初はかなりにぎわっていたようだが、60年代終わりといえばモータリゼーションの波が全国に普及していたころだ。宇賀渓谷の最寄りとしての当駅は、まずバスの発着が大安町(当時)の中心地で駅前広場も大きくなり、駅名が大安駅へと変更となった86年に大安駅からの発着となり、最寄り駅ではなくなった。駅名も三里に戻された。そして現在、宇賀渓へのアクセスはほぼマイカーとなっているようだ。宇賀渓観光案内所のHPには160台の駐車場に加えて満車時は臨時駐車場も利用できる旨が告知されている一方、「バスなどの交通機関はありませんので大安駅または三里駅からのタクシーをご利用ください」と記されている

円筒型駅舎の理由

駅舎について「古い感じが漂う」と書いたが、それは雰囲気だけのもので現駅舎は2004年(平成16)に改築されたもので、そう古くはない

駅舎には「博物館 三岐鉄道車輌大図鑑」の文字がうっすら残る。駅舎が改築された際、2階が博物館としてオープンした。ただし文字から想像できるように現在は閉館している

こちらは駅舎内と改札。見て分かる通り、なかなか快適な空間だ

ホームの周辺案内は真新しい。更新がいつのもので、以前の内容は分からないが、宇賀渓が入っていないことだけは間違いない。観光地への最寄り駅に博物館。歴史を紐解くと興味がわいてくる、そんな駅である

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