
※訪問は2025年3月11日
キュン♥パス登板

弘南鉄道大鰐線の各駅訪問から一夜明け。朝7時前の弘前駅
取り出したのは

前日弘前駅で発券しておいた「旅せよ平日!JR東日本たび たびキュン♥早割パス」。いわゆる「キュンパス」で平日の2日間、JR東日本の全線が乗り放題になるというもの。昨年は1日券を利用した。今回は2日券。問題はここ弘前から最終的に東京に行くとして2日でどうやって元をとるかなのだが、それは今回のテーマではないので省略する。まずは奥羽本線を秋田方面へと向かうことにする
降り立ったのは土崎駅
弘前近辺でいくつかの駅をウロウロしながら

すっかり変わった大館駅へ

特急「つがる」に乗車。青森~秋田を結ぶ特急だが、現在は1日たったの3往復しかない。旅人にとっては貴重な1本だが、自由席に楽々座れてしまうことから減便やむなしを感じてしまう
八郎潟で乗り換えて降りたのは

土崎駅。時間的には、もうお昼を回っていた。秋田港の最寄りとして開業は1902年というから120歳を超えている。港の最寄り駅や最寄り路線は長い歴史を持つものが多いが、当駅もその分類に入る。駅舎は1926年に新たに建てられたもの。真新しく見えるのは、駅舎の原型はそのままに外壁をリニューアルしたため
そして、ここかが目的地の起点となる
目指すは秋田港
私が目指すのは秋田港そして、そこにある秋田港駅である
周辺案内図をまじまじと見つめる

当駅から分岐しているのは奥羽本線の貨物支線。港に向かっているが秋田港駅は貨物支線が行き止まりになっているどこかにあるはず。ただ駅を示すものは地図にない。土崎駅はみどりの窓口こそなくなっているが管理駅で駅員さんはいるので尋ねてみると、駅前の1本道を行き、支線手前で左折するとホテルが見えるので、そのあたりまで行けば分かるという。徒歩で約20分だとか

駅舎を出る時、ちょっとビビる。こんな街中にまでクマはやって来るのか。もっとも3月上旬という今の季節はまだお休み中ではないのかと歩き始める
秋田港駅とは

駅前の道路をずんずん進んで行く。遠くに秋田のランドマークタワーとなっているセリオンタワーが見えるが、駅員さんの話など、あそこまでは行かないという
さてずっと前ふりが続いてきたが、今から目指す秋田港駅について簡単に説明しておきたい
駅名の通り、秋田港の駅で歴史は長い。明治期にはすでに貨物線は運用を開始していて駅もあったが、それはあくまでも貨物駅であり、旅客扱いはしていない。旅客扱いがないのだからプラットホームもなかった。駅の施設は国鉄民営化の際にJR貨物に引き継がれたが、それ以前から運用にあたっていたのは秋田臨海鉄道という会社
長らくこの形態が続いてきたが、秋田港に到着する豪華クルーズ船の旅客を運ぶための「秋田港クルーズ列車」を運行することになり、JR東日本が第二種免許を獲得。ホームや駅舎も新たに設けた。このほかにも秋田港で開催されるイベント用列車が走ることもあったが、秋田臨海鉄道が2021年で事業を終え貨物列車は走らなくなった。その後は月に1度程度のクルーズ列車が運行するだけの「貨物支線」となっていたが、JR貨物が線路維持は2025年度までとしたため、路線そのものがなくなることになった。つまり新たに設けた旅客駅施設は、わずか7年半で幕を下ろすことになった。近年の駅としては、なかなかない例となった
ならば今のうちに見ておこうと今回の訪問となったわけである。ただ、これは前回までの弘南鉄道大鰐線の続きになるが、相変わらず膝が痛い


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