※訪問は2024年12月17日
高架?の下へ到着
在良駅に到着。「ありよし」と読む。ホームは高架下にあるが、他の鉄道路線とは西桑名駅を出て間もなく交差してお別れしたはず。一体何だろうと興味がわく構造となっている
東名阪道の直下を走る
高架の正体は東名阪自動車道
当駅そのものが東名阪道の桑名インターの間近にあり、ここで北勢線の頭上を通る
在良駅の開業は1914年(大正3)で、こちらも北勢鉄道が開業した際に設けられた1期生。1951年(昭和26)まで存在した在良村に基づく。桑名市HPによると、明治の町村制施行の際、西別所村、蓮花寺村などがひとつの村になる際、この付近を在善(ありよし)郷と呼んでいたことにちなんだという
1面2線の細いホームを持つ。これまで紹介してきた北勢線の島式ホームは新駅らしく広いものばかりだったが、この狭いホームは近鉄時代からのものだということを認識させてくれる。ただ当然のことながら、線路が敷かれたころ、そして在良村が存在した戦後間もないころに東名阪道はない
最初の写真で分かる通り、ホームから駅舎へは構内踏切を経て向かう。北勢線の駅はバリアフリー対応のものが多いが、当駅については構造が古く、構内踏切からホームについては階段となる。駅舎については、近鉄時代の古いものから三岐鉄道に移管して自動改札機が設置された際、現在のものに建て替えられている
工事の真っ最中
駅舎で最初に目にとまったのが
カバーをかけられた自動改札機。実はこの3月1日から北勢線ではJR西日本のICOCAシステムを導入。ICカードでの乗車が可能になる。タッチシステムにより定期券も、いくつかの限られた駅にしかない窓口ではなくネット上で購入することが可能となる。今回私が利用した1日乗車券もネット上で買うことができ、スマホで自動改札機を通過できる
つまりは、このように気を遣わなくて済むようになる
そして自動改札機を使えないゆえの臨時的な措置だろうが、きっぷの回収箱が設置されていた
ある意味、このような暫定的な時期だけの貴重な出会いとなった。訪問は1カ月以上前のことなので、現在は順調に自動改札機の更新が行われていると思われる
こちらはホーム上の時刻表。それほど長い歳月を経たものではないはずだが、横雨や横風、気温の上下に影響されてか、かなり年季の入ったものになりかけている。ちなみに当駅にも駐車場はあることはあるが台数は少ない。隣駅の蓮花寺が大きな駐車場を伴って、当駅からわずか600メートルの場所に移転したこともあってか、2023年の在良駅の1日あたりの利用者数は213人。217人の西別所駅(こちらには駐車場がない)とはわずかな差ながら13駅中最下位となっている
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