JR

フリーきっぷのワープは姫路乗り換えがおすすめ

時間も料金もほとんど変わらない

先日、鉄道開業150年記念 秋の乗り放題パスを利用して旅をしてきました

訪問地は広島県と山口県です。瀬戸内海側の在来線は優等列車が全く走っていない路線ですので、このきっぷ向きです

きっぷの概要などについては以下で説明しています

鉄道開業150年記念 秋の乗り放題パス本日から。特にJR西日本ではうれしい

まだ利用期間は2週間ほど残っているので、こちらを利用される予定の方も多いと思います。。そんな方々のための、ちょっとした情報です

私は2泊3日の旅を経て神戸の三宮(JRの駅名は三ノ宮ですが他線も出てくるので便宜上、記事では三宮と表記します)まで戻ってきたわけですが、さすがに全部が全部普通ばかりでは帰りも遅くなるし、何よりしんどいので、ここは途中はワープして広島からは新幹線利用です。ちなみに往路は速達性を求められるので新神戸から福山まで新幹線利用しました

ただし新神戸まで乗ったのではなく

姫路で乗り換えました。なぜこんな行動をとったかというと、わずかな時間を惜しむだけで使うお金が全然違うからです

まず、お金について言うと

広島~新神戸は9670円(自由席利用)

広島~姫路は7910円(同)

1760円も違います。まぁ、当然と言えば当然で姫路~新神戸は50キロ以上も離れている(新神戸駅までの距離は三宮ではなく神戸駅の距離となっているのがJRのルールです)わけですから料金も違う。それを言い出したら、あらゆる地域でキリがなくなってしまいます。では時間を見てみましょう

私の実例で言うと

乗車したのは

広島発16時49分発のさくら560号です。新神戸には18時15分着。ここから三宮に向かうと地下鉄ですが、ご存知の方は分かると思いますが地下鉄の駅までは結構遠い。猛烈にダッシュして18時22分に乗れるかどうか。三宮着は同25分です。おそらくこれが最短。バンバンやってくる地下鉄なんで荷物を抱えてダッシュする必要はないと思いますが、実際の私は姫路でダッシュしたので、こちらもダッシュ想定してみました。普通の速度で歩くと6分後の到着です

さて現実の私はというと、姫路での新快速の乗り換えが4分しかなく姫路に17時52分に到着して同56分の新快速に乗車。三宮着は18時32分着となりました。ちなみに姫路の新幹線→在来線の乗り換えは大変便利にできていて4分しかなくても比較的余裕はあります。つまり着いてみると、ともに最短で行っても7分しか変わりません。地下鉄の駅から地上に上がってくる時間を考慮すると、ほとんど同じになってしまいそうです(もっとも私の乗ったさくらは姫路でのぞみの通過待ちをするので広島を17時1分に出るのぞみに乗れば新神戸には5分早く着きます)

これだけを見ると、今回のきっぷや青春18きっぷ使用の場合は姫路~三宮はタダ(厳密に言うと違いますが)なわけですから、はるかにお得感があります

大阪に行く場合だと、さらに効果絶大…と言いたいところですが、この区間は特急料金が同じですので自由席で9870円と新神戸下車と比べて320円しか変わりません。ただ新大阪着が18時28分で当該の新快速が19時ちょうど大阪着ですので、目的地が大阪だとすると新大阪の乗り換え時間も含めると20分も差がないはずです。320円といえども缶ビール1本は十分飲めます

15分ヘッド、必ず座れる

この乗り換えには、もうひとつ大きなポイントがあって必ず座れるのです

新快速は夜の遅い時間帯でない限り(朝は平日と土休日で運行本数が変わります)、15分間隔の運転で基本的には姫路始発です。姫路以西からの電車もありますが姫路からなら、新快速は12両編成ですので、まぁ座れます。座れなかったら15分待てばいいのです。よくJR西日本には普通車グリーンや通勤ライナー的なものがなぜないかの議論がありますが、姫路から大阪方面へ向かう方は駅で少し待てば座席も広めなクロスシート車に乗れるので、効果がないと言われるのもそのため

私も発車ギリギリでしたが、窓際はムリだったものの余裕で座れました

これと同じ考えで料金と速度だけなら、大阪や三宮から姫路で新幹線に乗り換える逆方向でも同じになりますが、こちらは座れるかどうかとなると私は全く保証できません。新快速との乗り換えを考えると西明石でも使えそうなものですが、今度は西明石に停車する新幹線が少ないのと、やはり座席確保の問題があります。東からの新快速は始発駅がまちまち。それに対し西からは必ず姫路を使えます。現在の乗り放題パスそして年末年始の青春18きっぷのシーズン。新幹線の乗車駅や料金も見ながら、ぜひ姫路乗り換えを考慮に入れていただければと思います

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ぬれ煎餅と初対面(思わず調べてしまう命名権)

6月22日11時半

勉強までさせてくれる駅

犬吠駅に到着しました。急に雨足が強くなってきました。6月の水曜日ということで観光客は少ないようですが、明らかにそうだと分かる方々を含め、ゾロゾロ下車

当駅は犬吠埼の最寄りで観光拠点でもあるため、銚子電鉄では駅舎が最も大きいものとなっています。平成になって現在の姿に

初日の出といえば、というほど有名ですよね

ちなみに

ネーミングライツによる副駅名はOTS沖縄ツーリスト犬吠埼温泉

なにゆえ沖縄の会社かというと同社のキャッチコピーが「One Two Smile」で犬吠は犬、犬の鳴き声が「ワン」ということでコラボが実現したとか。ここまで来るとレベルが上がりすぎているというか奥が深いというか。髪毛黒生については何となく分かりましたが、こちらはなんでだろう、ということで東京への車中で延々と調べてしまいました。銚子電鉄というのは還暦のおじさんに今さら勉強までさせてくれるのです

念願かなう

最大の駅とあって、もちろん駅員さんはいて構内は規模の大きなグッズショップも入っています。そして

念願のぬれ煎餅を購入。いろいろな味があるのですが、最も売れ行きの良いという赤の濃い口味を購入。この後、東京に宿泊してから帰るので、そう大きな荷物は持てない。せんべいを大量購入して割れては悲しすぎるので

こちらはビールのあてにちょうど良さそう

せんべいは帰ってから食べました。表現は難しいのですが、ふわりとした感じ。おそらく世間が思うせんべいのイメージとは異なるはずなので、ぜひ食べてみてください

ちなみにお店の方が私の持っているフリーきっぷを見て「1000円買い物をすると割引があります」とおっしゃるので缶コーヒーを買い足して条件を満たしました。今回は利用しませんでしたがホームページを見ると、いろいろな割引があるようです

心残りは

たい焼きを食べられなかったこと。今日は水曜日で、そもそも時間も全然違う。これは調べてこなかった私が悪いのですが、ちょっと残念でした

さて今日は夜に都内で用件がある(まぁ、呑むだけなんですが)ので、そろそろここで銚子を離れなければなりません

銚子駅で最後の買い物

帰りは成田線経由とします。自分ではJR東日本の路線は北上線を除いて全部乗ったと思い込んでいたのですが、よーく考えてみると銚子に来たのが初めてということは成田線も完乗していないことになる。このように虫食いのように未乗車となっている区間が私には、かなりあります

そして聞いたところによると銚子駅の窓口が10月いっぱいで閉鎖になるとか。ここは窓口できっぷも買いましょう

アプリもあるのですが、あえて窓口で普通車グリーン券も購入

都内で途中下車できるきっぷって、何か優越感に浸れますね。余談になりますが、以前船橋から大阪までのきっぷを買った時も、用もない駅も含め、3カ所の駅で途中下車してみて自動改札機から出てくるのを喜んだりしていました

乗車券だけなら1万340円ですよ。東京~大阪は8910円です。東京から銚子まで120キロもあるのに1430円しか変わりません。ちなみに東京~銚子だけだと2310円。遠距離運賃逓減制のパワーってすごいですね。きっぷは目的地まで通しで買いましょう

銚子といえば私の世代では高校野球の銚子商業のイメージが強く、あの江川投手が雨中の延長戦の末、サヨナラ押し出しで敗れた試合の相手として強く印象に残っています。その時、2年生エースだった土屋投手が翌年に全国制覇(その時の2年生の4番が篠塚選手でした)。小学生の5、6年の時でしたが、それこそテレビに釘付けとなっていました

その銚子商業の生徒さんが銚子電鉄の施設などの復旧に大きくかかわっているそうで、久しぶりにいたるところで銚子商業の名前を見ました(地元なんで当たり前といえば当たり前ですが)

またゆっくり来ます

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「問題がある」という初めての銚子電鉄に戸惑う(もんだいガール)

6月22日10時

かつて四国で乗っていた電車との対面に感動

銚子電鉄はJRのホームの一部が切り欠きとなっていて、そこから出発する。駅そのものはJRの管理なのでJRの改札を抜けなければなりません。地図だと離れているように見えますがホームは共有されています

JRの駅舎内では、もちろん銚子電鉄の乗車券を券売機で買えますが、私が求める1日フリーきっぷの販売が見当たりません。どうすりゃいいんだ、とJRの入り口で尋ねたところ「車内で車掌さんから買ってください」

てっきりワンマン運転だと思っていたし、こんな立派な改札口を手ぶらで通ることなど、めったにないのでちょっと首をかしげつつ再び改札内へ

跨線橋を上がると

見えてきました。よくメディアで見かけます

元々は風車が付いていたのですが老朽化して外されてから、そのままになっているのは有名な話です

折り返しの電車がやってきました

懐かしいですね。かつて京王で走り、伊予鉄へと移籍。そして銚子電鉄にやって来た車両。おそらく東京で学生生活を送っていたころ、東京で走っていたはずですが、その記憶はありません。しかし伊予鉄時代は、ちょうど四国各地を回っていたころなので松山に行くとよく乗っていました。はるばるやって来た甲斐がありました。この日は雨模様でそれほど暑くなかったため気づかなかったのですが、冷房は付いているものの変電所の容量の関係で走行中は冷房が使えないそうです

ただこの時、私はヘッドマークのことなど、ほとんど気にかけていませんでした

おじさん、大いに照れる

勇躍、乗り込みます

するとそこで待っていたのは

何でしょうか?これは??

私はニュースでも取り上げられていたものを見落としていたのですが

この春からきゃりーぱみゅぱみゅさんとのコラボが行われていて、きゃりーさんの曲である「もんだいガール」から

問題だらけの「銚子電鉄」と「問題がある」がコラボして「問題だらけの“もんだいがある”きゃりー電車」(舌がついていきません…汗)が運行されています

車両のコラボや内装だけでなく、老朽化した駅の施設がきゃりーさんのコンサートの際に販売された銚子電鉄グッズそして現地や通販でも販売された収益で修繕されたとか

車内アナウンスもきゃりーさん

予備知識なく飛び込んだおじさんは大いに照れてしまいましたが、いつも利用されている地元の方は何事もない様子でシートに揺られていました。まぁ、当たり前ですけど

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銚子電鉄に乗るため初の銚子。良い時も悪い時も(JRの駅でほっこり)

6月22日7時半

千葉でさぬきうどんを食べてから特急で銚子に向かう

前夜は千葉駅近くに宿泊しました。千葉県には仕事もプライベートも含めてよく来ていますが、成田から飛行機に乗るため前泊したのと、かつて現在のジェフ千葉が市原という名前で五井の球技場を本拠地にしていたころ、帰れなくなって習志野に宿泊した2回ぐらいしか泊った記憶がありません。東京までの終電も結構あって、都内まで行ってしまうことが多いのでしょうね。いずれにせよ千葉駅近くに宿泊したのも初めて

千葉駅で降りたのは久しぶり。いつも通るだけのことが多く20年を軽く超えているかもしれません。そして変貌ぶりにビックリ。駅から徒歩10分もかからないホテルでしたがウロウロして結構迷ってしまいました

朝食を千葉で摂ります

構内にさぬきうどんのお店があります。前夜、市内で一杯やった千葉在住の友人によると評判のお店で人気があるそうです

私は今から20年以上前、高松に赴任して2年半ほど暮らしたため、日々現地のうどんのお世話になっていました。その後、さぬきうどんブームがあって各地で食べられるようになりましたが、まさか千葉の駅構内で食べられる日が来るとは思ってもみませんでした

卵かけご飯とセットの朝食メニュー。美味しかったです。出汁ももちろんさぬきうどんです。私が東京で学生生活を送っていた昭和時代、東京の人から「関西のうどんの、あの澄んだ出汁って醤油をかけるの?」と真顔で言われたことがあります。あれでは味なんかしないだろう、という意味です。もっともこちらから言わせると、その逆になるのですが…

そんな話は最近聞きませんね

さて、ここから向かうのは銚子です。特急で向かいます。初めて行くのですが

遠いですね

時刻表によると特急で約80分。かなりの時間です。距離にして約80キロ。しかし考えてみると、それよりもう少し長い大阪~姫路を昼間も15分おきに運行されている新快速は63分で走るのですから、いかに速いか分かります(もっとも佐倉~銚子の60キロ以上は単線なので速度に制約はあり、列車によって所要時間は多少変わる)

ただし

特急料金はお安い。このほどB特急券の規模縮小がJR西日本などから発表されましたが、利用者にとっては痛い実質的な値上げです。私に言われると特急の停車駅を増やすのと引き替えにB特急券が登場しと歴史があるため、首をかしげざるを得ない部分があるのですが体力がある部分は、ぜひこの制度を残してほしいものです

私は私鉄の有料特急も含め、通勤通学帯の在来線特急が大好きです。通過駅も含めホームで待つ人々の姿を見ると、ちょっとエグゼクティブな気分になれるから。専用軌道の新幹線にないものです

初めての銚子でほっこり

銚子駅に到着。総武本線の終着駅。終着駅の雰囲気も好きです。片方にしか隣駅の表示がない駅名標いいですね

4年前に新駅舎ができたばかり。もちろん旧駅舎の姿は全く知らないわけですが

旧駅舎の一部も残してあるようです

さて私が向かうのはこちらなのですが駅の改札外で

手書きなのがいい。銚子(調子)が良い時も悪い時も。ほっこりした気分になれました

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金沢でやり残したことを神戸で成就する

8月26日11時

野々市で下車した目的は

8月25日から26日にかけて石川県に行きました。目的は北陸新幹線によって三セク化される駅の訪問です。春の青春18きっぷシーズンに敦賀から芦原温泉手前までを訪問。今回はその続きで金沢までの全駅訪問。26日は北陸鉄道にも乗りました

その道中

野々市で下車しました

かつては松金線の乗換駅で大きな施設を持っていたそうですが、今は住宅街の中にひっそりたたずむ1面1線の小さな駅です(JRの野々市駅とは、かなり離れていますので要注意)

駅舎もなく小さな階段を上がると小さなホームと待合所があるだけ。そんな歴史や駅の直前のカーブも含めて鉄道ファン的には妙味が多いのですが、今回は目的が違います

金沢カレーを食べにきました

人口10万人あたりのカレー店の数で石川県が3年連続首位になったというニュースが先日ありました。確かに金沢に来ると、いろいろなチェーン店を目にします。ただ私の認識では、有名になり始めたのは、ここ10年から20年のことではないでしょうか。金沢には数え切れないほど来ていますが、実はそういう認識のもとでカレーを食べたことがありません。ということでカレーのチャンピオン野々市本店を訪れることにしました

数あるチェーン店からチャンピオンカレーを選んだ理由は特にありませんし、その比較をするつもりもありません。とにかく「なんとなく」で行くことに。そしてせっかくなら本店に行きましょう

さてグーグル先生の出番です

地図で見るとお隣の野々市工大駅が、ほぼ道中にあって圧倒的に近いものの、やはり鉄道ファンとして多少の意地といいますか、野々市で降りてみたかった。電車は1時間に1本しかないので降車駅の選択肢は限られますが、8月のさなかとはいえ徒歩13分なら汗をかきながらカレーをいただくにもちょうどいいかもしれません。このあたりは十分な町の中で坂もなくグーグル先生への信頼度は極めて高い

しかし、ここでとんでもない文字が目に飛び込んできました

本日休業

いやいやちょっと待ってください。グーグルでお店を調べると「開店前」「営業中」とか出てきますが、休業とはいかなることか。ちなみに店舗のHPを見ると年中無休とあります。店舗ごとのニュースもない。どちらの情報が正しいのか。ただ暑い中13分歩いて休業というのは最悪です。ダイヤは1時間に1本ですが、逆方向が間もなくやってきます。西金沢から乗り換えてきたので、まだ野町駅に行けていません。ここは無難に野町行きに乗り込むことにしました(お店に電話するという手段を全く思いつかなかったのは、なぜか今も分からない)

さて、その後の行動。公共交通機関で簡単に行けそうな近江町市場にも店舗が存在するのですが、せっかく本店を目指そうとしたのに、それはちょっと違うのではないか、そしてHPを見ているうちに、あることを思いついたので、今日はカレーは食べないことにしました

神戸にもあったチャンピオンカレー

その翌日の午前、私はマイカーのハンドルを握っていました。HPを見ていると近畿圏に店舗は2店しかないものの、そのうち1軒が地元神戸にあることを知りました。ただし自宅から高速道路で行くと千円ほど高速代がかかってしまう。それでも向かったのは住所が西区王塚台だったから。私にとっては中学時代の友人がいた懐かしい場所です。しかもこのあたりは地理的にもちょっとユニークです

大阪から東海道本線、山陽本線を西に向かうと尼崎市、西宮市、芦屋市、神戸市を経て明石市に至ることは多くの方が、ご存知だと思います。明石駅を降りると、もちろん明石の町が広がっています。ところが1駅西の西明石を降りると

すぐ神戸市という不思議。初めて降りる方は面食らうかもしれません

東西に広がる明石市の上に神戸市が乗っかる形になっているから、こんなことになっています。私の友人も西明石駅から西宮の学校まで通っていました。それでも友人がいた少なくも半世紀近く前にはあった町です

そして

到着しました。11時到着を目指していたのですが渋滞などもあって11時半前。土曜の店内は既に多くのお客さんでした

2日がかりで念願のLカツカレーをいただいて大満足。帰りは高速代をケチって延々と一般道で帰りましたが、実はこのあたりは道路も結構詳しい場所ながら、訪れたのは約10年ぶり。車社会がかなり進んでいることを実感させられた日にもなりました

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超難読駅で感慨に浸る(大村線・南風崎)

6月17日 12時

難読駅多し

大村線には難読駅がいくつかあります

佐世保線との分岐となる早岐そして彼杵。先に紹介した千綿もなかなか難しい。その中でも当駅は「超一線級の難読駅」となります

駅舎は

ご覧のようにコンクリート製。ステンドガラスが美しい。19世紀開設の古い駅ですが現在のものは戦後の2代目のようです。現在は無人駅

駅名板の下に解説があります

付近の港が有名だったとか。駅の住所は佐世保市南風崎町で地名です。「東風」と書いて「こち」と読むのは知っていましたが「南風」を「はえ」と読むのは知りませんでした

望郷の駅

読んでいくと最後の方に戦後、多くの引き揚げ者がこの駅から故郷に戻っていったという説明がありました

佐世保港に復員された方、引き揚げてこられた方は、近くに設けられた佐世保引揚援護局に一度収容され、数日過ごした後に当駅まで歩いて故郷を目指しました

ホームにも解説があるというので早速行ってみましょう

………

………

これはないでしょう。すれ違いによく使用されるようで現在ホームは千鳥状に造られています。ワンマン時にはお客さんが先頭車両から降りるため千鳥が便利です

改造工事のためか、長い編成がなくなったからか時期は私には分かりませんが、この位置のフェンスはどうなんでしょう?いたずらや落書き防止もあるのですかね

しかも草で覆われてこの角度からはしっかり読めません。こういうモニュメントはすぐ読めるようにした方がいいと正直思いました。いろいろ工夫してなんとか

佐世保港へ引き揚げてこられた方が140万人近くもいて、それが戦後4年半も続き、1147本もの引揚列車が当駅から運行されたというのはすごい数です

かつては貨物輸送も盛んだったようでヤードとなった引き込み線が、残っています。奥に見えるのはハウステンボスの社員寮らしい

千鳥になる前のホームだったであろう場所にはまだ駅名標が残っていて、この季節らしくあじさいが咲いていました

駅舎に戻って自販機の缶コーヒーで一休み。どうも昼間の時間は当駅ですれ違いを行うようで、列車で訪れると1時間待機することになるので、もし訪問される方がいらっしゃれば留意をお願いします

さてハウステンボス駅から歩いてくる道中、数人の方とすれ違いました。買い物にでも出かける様子で、おそらくハウステンボス駅が新設されたことで、南風崎駅を利用していた方の一部がハウステンボス駅を使うようになったのでしょう。てっきりハウステンボス駅はテーマパークへの訪問者だけが利用するものだと思い込んでいましたが、ちょっと違うようです。いろいろな発見が駅間徒歩ではあって、それは楽しみのひとつです

名残惜しいですが、列車がまだ新しいホームにやってきました

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先生の指示に反抗しての隣駅までの徒歩移動(大村線の誰もが知る駅と超難読駅)

6月17日11時半

ハウステンボス駅

ハウステンボス駅まで戻ってきました

テーマパークへの最寄り駅。誰でも知っていますね

来たのはいつ以来でしょう。とにかくハウステンボスは2回した訪れたことがなく、記憶が薄いのですが20年ぶりなんてものじゃない。とにかくかなり前です。ハウステンボスの開業に合わせて30年前に開業しました

みどりの窓口あり。全列車が停車します。1面2線ながらユニークな構造で

1面は行き止まりですれ違いはできません。この切り欠きホームは基本的に当駅始発特急「ハウステンボス」の折り返しに使用されます

ただ私は今回テーマパークに来たわけではなく、そこそこでお別れです

隣の駅が目的地なんですぐに向かいます。といっても列車に乗り込むわけではありませんよ。大村線は1時間に1本。地方の非電化区間としては運行の多い方ですが、また逆戻りする隣の駅に向かう列車も結構時間が空いています。しかしひとつポイントがあって今から向かう南風崎とはレールで1キロもないのです。戦前からの路線である大村線にテーマパークのため、平成になって強引に駅を設けたため、こんなことになりました。これは歩く一手です。千綿に向かう時、そして戻る時と目を凝らして車窓を見ていました。私は徒歩の予定がある時はいつもこのようにしています。距離数以上に坂の有無を見なければならないので。どうやら線路はほぼ国道と並行しているようです。これは分かりやすそう

グーグル先生、勘弁してください

早速グーグルを開いてみます

なんと徒歩10分。楽勝じゃん。しかも「ほぼ平坦なルート」と、ただし書きがあって心強い。国道に出るには橋の上にある駅舎から1度海と同じ面まで降りなければならないようです。もちろん軽快なステップで階段を降りましたよ

が、そこで見たものは

写真では分かりづらいかもしれませんが強烈な上り坂なんです。奥に小さく見えるのが国道

どこが「ほぼ平坦なルート」なんですか(怒)

確かに国道まで出れば平坦ぽいですが、これはねぇ。グーグル先生、勘弁してください(泣)

ひょっとして私が初手を間違えたのか?しかしもう遅い

ここで考える。季節は6月中旬の長崎県。盛夏とは言いませんが、かなり暑い。還暦前にこんな坂を登れるのか。いや絶対ムリ

もう一度地図を見る。海沿いに道があるじゃないか。これで行けるんじゃない?

ちょっと遠回りすれば行けそう。時間はたっぷりあるので、このコースにしましょう。坂を登るのはイヤですから

ハウステンボスの向かいを歩く。この光景も本当はなかなかいい。川のように見えるのは早岐瀬戸という有名な運河ですが、そんな余裕はありませんでした

初めて歩いて知ったのですが、こちら側は普通に住宅街なんですね。ずっと家が並んでいます。テーマパークの周囲は何もないと勝手に思い込んでいましたが、考えてみると明治時代からの路線沿いなんで、そんなことはないはずです

すると分岐に出くわしました。地図によると安全策なら海沿いを真っ直ぐ進んで戻る感じで行くと、駅に行けそうですが、こちらからも行けるかもしれない

では今度はナビタイム先生の出番です

立ち止まって検索すると、先の踏切を渡って右に折れると、すぐ駅、という導線が鮮やかに現れました

ナビタイム先生ありがとう~(うれし涙)

ということで無事駅に到着。さすがナビタイム先生や、なんてこの時は思っていましたが、後々書いていきますが、私はこの夏、ナビタイム先生に2度大変な目に遭わされます

目的の南風崎に着きました。文章の都合上、これまで漢字だけでさらりと書いてきましたが、これは読めと言われてもなかなか読めません。しかし超難読だからこそ、やって来たのです。深い歴史がある駅なんです

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ホームから大村湾を望む(大村線・千綿駅)

6月17日午前9時半

佐世保駅で松浦鉄道からJRに乗り換え

最短距離にすっかり浮かれていて佐世保バーガーを食べるのを忘れていて構内のファミリーマートのコーヒーで時間をつぶす

大村線に乗ります。ホームで待っていたのは

JR九州のYC1です。蓄電池搭載の気動車。今回初乗車となりました

ちなみに佐世保線区間である佐世保~早岐は青春18きっぷで特急自由席に乗れるはずで持参の旅名人きっぷでも乗れると思うのですが、ダイヤがこちらに合っていたので大村線直通のこちらに乗りました

列車についての知識はなんとなくありましたが、YC1が「やさしくて力持ち」の略だというのは初めて知りました

折り返し列車にいち早く乗車したので、お客さんはほとんどおらず中はこんな感じ

落ち着いた空間です

その落ち着いた車両に揺られること約50分

千綿駅に到着。ここからはあまり文字による説明は必要ありません

大村湾にビッシリ面しています。青春18きっぷのポスターにもなって有名になりました

今回の旅で気づいたのですが、JR九州って国鉄時代の駅名標をかなり残してくれているのですね

駅舎は

約30年前に改築されたものですが、昭和初期からの駅舎をほぼ復元したものになっているとか

駅舎の入り口から小さな階段と海が見えています

階段を登るとホームで大村湾が広がります

ホーム側から見た駅舎

以前はカフェが入居していたそうですが現在はフラワーショップが入っています。簡易委託できっぷの販売も行っているようです

旧駅舎のドアの吊金具が展示されていました

他にも行きたい駅があるので逆戻りして佐世保方面の列車に乗ります

願わくは今度は夕方に訪れたいですね

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旅名人の九州満喫きっぷ

松浦鉄道に乗車の際、利用したのは

こちらの「旅名人の九州満喫きっぷ」

博多駅の券売機で購入しました

どのような内容かというと

価格は1万1000円で九州内のJR普通列車(快速も含む)や他の鉄道事業者が3日間、乗り放題というもの

JRの部分については青春18きっぷのルールに準じています。観光列車でも優等列車でなければ指定券など追加料金を払えば乗れます。宮崎~宮崎空港は特急に乗れるのも同じ。1人で3回旅をしてもいいし、3人グループが同一行程で1日利用してもいい。乗ってきた路線を元に戻るのも自由なので降り鉄にとっては心強い味方です

有効期限は発売から3ヶ月と、なかなか太っ腹。これは九州以外に在住している方への配慮だと思われます。もっとも九州および九州にすぐ行ける地域に在住している人でないと、そうしょっちゅう九州には行けないわけで今回の私のように3日間連続で利用するのが現実的でしょう(通年発売なので3ヶ月以内に九州に行ける人は何度も継ぎ足すという方法もあります)

さて私にとって重要だったのはJR以外の部分。九州においては私鉄として最大手となる西鉄をはじめ、三セク、モノレール、地下鉄、路面電車とありとあらゆる鉄道が乗り放題なのです(見落としがあればすいません。なお博多~博多南はJR西日本が事業者なので乗れません)

1万1000円で3回というのは1回にすると3666円。つまりそれだけ乗れば、いわゆる「元がとれる」わけですが、JRの乗車券って意外と安いのです。私は最終日熊本から博多に移動して帰路につきましたが、熊本~博多の乗車券は2170円です。実際には甘木鉄道や西鉄にも乗車しながら帰ってきましたが、延々と普通列車で博多まで普通と快速というのは、なかなかしんどいものがあります。私の場合は降り鉄ですので、途中の駅でも降りてみたい

となると、膨大な時間を要して元がとれないという事態にも陥るのです。値段が安いことに文句を言うな、と言われそうですが

ただしJR以外を利用すれば、あっという間に解決します

JRとは別に一から料金を払う上、私鉄や3セクなどは途中下車が認められないことがほとんど。全部調べたわけではありませんが、九州内も、おそらくそうではないでしょうか。降り鉄にとってはもちろん「そろそろ飽きた」「メシ食いたい」というのにも対応できます。もちろんJR以外の各社も独自にフリーきっぷを出していますが、いずれも1日乗車券。松浦鉄道のように長い路線となると、1日で目的の駅にたどり着いて降りるのは大変です。途中駅での宿泊も難しくなる。美味なアジフライを食べられたという点でもポイントは高かったです

今回乗車したのは他に島原鉄道と長崎の路面電車

九州のJR以外の路線を3日間で乗りこなすなんて、とても無理ですが、何度か利用すると、とても有意義なきっぷだと感じました

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松浦鉄道その3(伊万里焼の駅名標)

列車は伊万里に到着しました

松浦鉄道は有田から、ここ伊万里を経て佐賀県から長崎県に入り、松浦半島を海沿いにグルリと回りながら、佐世保を目指す路線ですが、運行そのものは伊万里で分断されます。というのは伊万里駅がスイッチバック構造だから(接続は考慮されています)

見た目には終着駅の風情です

ちょっと不自然ですが、以前はそうではありませんでした。道路を挟んでJR伊万里駅があるのですが、国鉄時代はもちろんつながっていました

地図の右からやって来るのがJR筑肥線、左に向かうのが松浦鉄道です

実は30年以上前に来て以来なのですが、当時はもちろんつながっていました。ただ単に乗り換えをしただけなので、よく覚えていない。しかし博多方面から来た列車は松浦、有田の両方へ行けるようになっていた(はずです)。急行「平戸」が博多から、ここ伊万里を経て佐世保そして長崎までを走っていました

実は筑肥線というのも、博多の地下鉄駅からスタートするなかなかおもしろい路線で、今は2つに分断されたなかなかの歴史を持つのですが、そのあたりはまた別の機会で

今は線路が途切れ、中央は道路。2つの駅は横断歩道ではなくペデストリアンデッキでつながっています

直通列車の必要もなくなり、線路がじゃまだったということでしょうか

駅の周囲は大きな街となっていて、時間が夕方近くだったこともあって、高校生が多い。マンションやコンビニやスーパーなども並んでいます

ただJRの駅に行くと閑散

無人状態で1面の単式ホームに人の姿はありません

それもそのはずで

時刻表に記された列車はこれだけ。JRの駅から発車するのは1日たったの9本。私が訪れたのはちょうど運転のない時間でした。みどりの窓口もお休み中(ある意味、みどりの窓口があることがすごい本数)

九州の各地は博多とどうやって結ぶかが大きなテーマとなっています。もちろん、ここ伊万里も例外ではないようですが、列車で博多に行くには、筑肥線という元々、博多と伊万里を結ぶ目的で作られた路線で行くよりも、松浦鉄道で有田に出て佐世保線の特急に乗り換える方が利便性に富みます

というか、ここ伊万里と博多を結ぶバスがあり、もちろん乗り換えはなし。スピード、料金でもバスに軍配が上がるようになっています

時刻表を見ると博多への通勤なども考慮されているのか、朝の6時台には3本もの運行があり、その後も1時間から2時間間隔で運行されています。博多駅経由で空港まで運行されるものもあり、博多へのニーズはバスが応え、鉄道は近隣を結ぶものとなっている間があります

それでもアイキャッチに示したJR駅の駅名標は、おそらく伊万里焼仕様。これを見るだけでも十分に価値はあります

松浦鉄道のホームに高校生が集まってきました。ここから長く乗りますので、単行列車に座れないのは大変。私もホームの乗車位置に急ぐこととしました

 

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