約80年の歴史と間もなく「お別れ」の新京成線を行く~その7 松戸~鎌ヶ谷でピンクの旅を締める

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※訪問は2025年1月15日

あらためて松戸で折り返し

松戸までやって来た。過去にも全線乗車してはいるが、新京成の名前があるうちに乗るのは、これが最後と思われるので、一度松戸まで行って折り返すことにする。とはいっても10分間隔で電車はやって来るので、あまり悩むことはない

新京成線の23駅(京成津田沼駅のぞく)で、松戸は1日の利用者数が8万9715人(2023年)と、最も多い。2位がJRの津田沼駅との乗り換え駅である新津田沼の5万8399人だから、同じJRとの乗り換え駅であっても断トツぶりが目立つ

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鎌ヶ谷の中心部へ

松戸駅の車止め。島式ホームの1面2線で、もちろん改札は別だが、ホーム番線はJRからの通し番号で7、8番線が新京成線に割り当てられている

新京成線の駅の開業は1955年(昭和30)。1947年に新津田沼駅が開業し、1949年に現在の初富駅までが開通してから随分と時間を要した。元となって陸軍演習線は松戸付近まで延びていたが、地盤が悪くぬかるむ路面に旅客輸送を行う路線として、沿線の準備が整わなかったためだ。また松戸駅に直結させるため、松戸への最後の1区間については京成が自力で工事を行うことになったが、山を切り崩す難工事に時間をとられた

折り返して鎌ヶ谷大仏駅で下車

陸軍演習線の払い下げを経て発展した沿線が多い中、当駅付近は旧木下街道の宿場町である鎌ヶ谷宿で古くからの街並みが漂う。駅名は分かりやすく、当地のシンボルである鎌ヶ谷大仏がある。駅からすぐ。私ももちろん見に行った。初めて鎌ヶ谷大仏を見た人の感想はいろいろあるようで、あえて写真は掲載しないので、ぜひご自身で確認していただきたい

もともとの鎌ヶ谷の中心地でもあり駅舎も立派

バスターミナルも併設されている

鎌ヶ谷の知名度を格段に上げたのはプロ野球日本ハムのファームが多摩川から1997年(平成9)に移転してきたことだろう。その後、チームとしての日ハムは札幌へと移転するが、今もなお二軍は鎌ヶ谷にあり、ファーム情報だけでなく、故障した主力選手がリハビリをしたり、自主トレを行う際に必ずメディアで取り上げられるので、効果は抜群といえる

早めの訪問を

北総鉄道や東武野田線との乗り換え駅でもあり、新京成線の駅としては1992年開業と後発ながら、今は1日に3万4234人もが利用するターミナル駅。周辺の発展もめざましい新鎌ヶ谷で、一度新京成線の旅は中締めとする

今回の旅は3月いっぱいで会社としての約80年の歴史に幕を下ろす新京成電鉄の訪問が大きな目的だったが「サンキュー♥ちばフリーパス」に京成電鉄と新京成電鉄が参加したことが大きい。私は初めて利用したのだが、このフリーパスは発売される度に、参加したり離脱したりする会社があるようだ。この種類のフリーパスに大手が参加するのは珍しいことで、なかなか価値のあるものとなっているが、東京~成田というJRとの競合路線にある私鉄が参加しているだけに、今後については分からないとも言える。新京成線との別れを惜しむ意味でも、ぜひ今月いっぱいの発売期間のうちに利用してもらいたいフリーパスである

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