山陽新幹線さくらの「お隣さん」こんなこともありました

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※写真と本文は関係ありません

先日の山形新幹線グリーン車のお話

グリーン車に乗っているので、グリーン車よもやま話を

 

で、結構反響があったというか、皆さんいろいろな経験をされているんだなぁ、と思いましたので、もうひとつのお話をさせていただきます

こちらは、どちらかというとお客さんの話です

会社員時代のころ、博多に出張へ行き、帰阪で「さくら」に乗り込みました

指定席です。さくらを選んだのは指定席の座席が良いとかいう理由以上に「新大阪止まり」だからです。前夜かなり飲んでいて明けた午前の新幹線。うっかり、のぞみなんかに乗り、深い眠りについてしまうと大変です。その点、さくらは寝過ごす心配がゼロ。これが最大のポイントでした

さくらというのは短い編成なので座席数も少ないため、私が座れたのは通路側。一時かなり混んでいましたが、どんどん降りていって新神戸を出た時は車内は半分もいません。ガラガラです。私の隣の窓際の方も新神戸で降りて、あと一駅。10分ちょっとで付いてしまうのですが、網棚から荷物を下ろして空いた席に置きました。もう降車態勢です

すると、しばらくして

「すいません。そこは私の席なんですけど」

との声。スーツを着たビジネスマンの方がきっぷを手にしています

はぁ????

とは思いましたが、正しいのは向こうなんで黙って荷物を下へ

 

というか

私は人間ができていないので、2席分ガッツリ空いている別の席へと移動しました

いろいろ不思議です。まずなにゆえ新神戸~新大阪間の指定席券をお持ちだったのか。新幹線の1駅利用というのは、地域によってはそれなりに需要があります。有名なのは博多~小倉。ここは新幹線と在来線の所要時間が違いすぎます。短い区間運転もあるほどで利用者が多いことが分かります。新横浜~東京(品川)も新横浜駅から在来線で行くと乗り換えが面倒なので利用者が多い

でも、その場合はほとんどの方が自由席を利用します。こういう需要に応えるため新幹線では1駅分の自由席というのは格安料金が設定されています。ただ指定席に乗ると通常料金になるため、お得感や緊急感はなくなります

その意味では不思議です。ご存知の方はお分かりかと思いますが、新神戸駅というのは三宮から地下鉄で1駅。住宅街の中にあって新横浜のように再開発があるわけでもなく、この1駅だけを新幹線利用するケースは少ない。そもそも新快速という凶暴なスピードの電車に追加料金なしで乗れるので、あまり新幹線1駅利用はないでしょう。しかも指定席となれば、なおさらその可能性は少ない

考えられるのは新大阪で、さらに東へ向かう新幹線に乗り継ぐこと。この場合は2つ以上の新幹線に乗っても指定席は通しの料金。でも東京や名古屋なら、新神戸駅は同じホームなのに対し、新大阪はエスカレーターや階段を利用しての移動があるため面倒です。事実、新神戸以西ののぞみ通過駅から、のぞみに乗り継ぐ場合は新神戸乗り換えが推奨されています。有人窓口できっぷを買うと、その確認が行われることが多い

ならば、新大阪始発のこだまにでも乗り継ぐのか、いや、新大阪からのこだまなんて自由席で十分だろう、まさか新大阪始発ののぞみなのか、なんてあれこれ推理しているうちに、さくらは新大阪に到着。尾行なんてしませんので(当たり前です)、今もナゾのままです

というか、繰り返しますが、私は人間ができていないので、向こうの行動に圧倒的な正当性があることを認めつつも

こんだけ空いているんだから、1駅分ぐらい、どこか適当な席にお座りになられたら

と思ってしまいました

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