中央本線

終日の沼にはまる~7分で終わったデビュー戦

岡谷駅の観光式駅名標

10月23日10時10分

旧線を辰野へ向かおう

ふと目についたICカードの利用注意。いろいろな駅名が書いてありますが、私の目にとまったのは辰野でした。岡谷から辰野を経由して塩尻に至るルートは「辰野支線」と呼ばれる中央本線の旧線で、10年以上前にやって来た際、塩尻から旧線で辰野へと向かい飯田線に乗車。飯田で宿泊して飯田線をひたすら南下しました。自宅で乗りつぶし手帳を確認しないと分かりませんが、もしかすると岡谷~川岸~辰野の2区間って未乗区間ではないのか?という疑問がわいてきました

だったら良い機会ではないですか。もし過去に乗っていたとしても別に問題はない。辰野は通ったことはあるけど降りたことはないので、とにかく行ってみましょう

さっそく改札で確認。案内表示は左から中央西線(名古屋方面)、篠ノ井線(松本方面)、中央東線(新宿方面)。右下にぶら下がっているのが辰野へ直接向かう旧線。本数も少ないし優等列車もないので、このようなかわいい表示になっています。現に次の電車まで2時間以上あります。このダイヤに悩まされるなんて、このときは思ってもみませんでした

今の私に用事があるのは右端の中央東線です。このタイミングでは時刻が出ていませんが、10時18分発。もう数分しかないので急いでホームに向かう

これはきっぷに助けられました。次の普通はご覧の通り、11時3分で1時間後。青春18きっぷだったら乗れないし、そうでなくても短い区間に特急課金するのはためらったでしょう。それがこの「鉄道開業150周年記念 JR東日本きっぷ」ならバンバン乗れる。そして実は私、いわゆるあずさ車両のE353系には乗ったことがなかったのです。いろいろな意味で助かります。今回のきっぷで特急の乗車率が上がっていますが、この時間なら大丈夫だろうと乗り込むと、予想をはるかに超えるガラガラぶりで頭上のランプを見ても、先の区間でもまだ指定はかなり残っているよう。きっと夕方には混雑するのでしょう

なかなか座り心地の良いシートです…などと感想を述べたいところですが、そんなわけにはいかなかった。たった7分で到着なのですから。そりゃそうです。たったの12キロしかないんだもの

そして結果として、今回のパスを利用した優等列車はこれが最後になってしまいました。もちろんこの時点では、そんなことは思ってもいません

0番線大好きです

岡谷の駅舎を見て「あれ?」と思いました。10年以上前に降りたことがあるのですが、いかにも国鉄という雰囲気の駅だった記憶があるのですが、すっかりリニューアルされている。ビックリしました

ただ柱の方向案内のホーローは健在のようです

この駅名標を元に説明すると川岸方面つまり辰野へ向かうルートが旧線で長らく中央本線だったのですが40年前にみどり湖経由の短絡線つまり新線が開通して旧線は辰野支線とも呼ばれる支線扱いになってしまいました。ただこのルートは中央本線というより、むしろ飯田線のメインルートになっていて、それは乗り換える電車で分かります

旧線は切り欠きホームとなっている0番線から発車します。基本的にホームというのは駅の事務室である駅長室から順番に1、2、3…と番号をふっていきます。ただ何らかの事情で後から1番線と事務室の間にホームを設ける必要が生じた際に0番線とします。それゆえ切り欠きの行き止まりとなっていることが多い1からホームの番号をふり直すのは作業的にも経費的にも面倒なので、いわば苦肉の策なのですが、当駅も中央本線の新線ができた後に辰野方面への専用ホームとして0番線ができました

当駅も切り欠きホーム。この部分だけ本来のホームと思われる部分が極端に狭くなっているので、後から造ったことが分かります

ただ、この0番線も駅のリニューアルが行われる際、0は不自然ということで1からふり直すことも多く、徐々に姿を消しています。でも、その不自然な「レイ」「ゼロ」という響きがいいですね。私は大好きです

ご覧になってお分かりのように岡谷はJR東海との境界駅でもないのにJR東海の車両が停まっています。中央本線ではありながら、飯田線の運行に組み込まれていて岡谷から辰野方面に向かう電車は辰野止まりは朝の1本のみ。辰野での乗り換えなしに塩尻に向かう本来の中央本線の電車もまた朝の1本だけ。他はすべてが飯田線に乗り入れます。ともかく特急に乗ったおかげで15分ほどの短い乗り継ぎで辰野に行けることになりました

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終日の沼にはまる~ノープランから、なんとなく見た看板が

塩尻駅名物の定員1人立ち食いそば

2022年10月23日9時

しなの鉄道からスタート

前夜は友人宅に泊めてもらいました。この日はしなの鉄道の屋代高校前駅からスタートです。三セク移管後に新設された駅で文字通り屋代高校の最寄り駅。同校へのアクセス駅としては近くに長野電鉄屋代線の東屋代駅があったのですが、こちらは2012年に廃線となっています。もっとも東屋代は利用者が少なかったのに対し、こちらは効果抜群でコロナ禍前には1日に2000人もの乗降がある駅となっていました

まずは篠ノ井へと向かいます。こちらはパス対象外なのできっぷを購入

実を言うと前日と前々日は時刻表とにらめっこしながらの旅でしたが最終日の今日は全くのノープラン。本日中に帰宅するだけ。まずはきっぷの有効区間内である篠ノ井まで出ます

しなの鉄道といえば115系のイメージですが、かなり減っていると聞きます。私も数年ぶりに乗るのですが向かいのホームにいる新型車両を初めて見ました

と思ったら、やって来たのは115系のしかも湘南色。ちょっとラッキーな気持ちになって乗り込みます

複数の選択肢

とはいえ、この時点で本当に何も決まっていません。いつもならある程度の方向は前夜に決めるのですが、友人たちとおしゃべりをしていたのでそれはなし。とにかくJR東日本管内に入って、このまま乗れば長野に行きます。篠ノ井で乗り換えれば松本方面。短時間での決断が求められますが時刻表を見て篠ノ井駅で5分の接続で名古屋行き特急のしなのがあることが判明。とにかくJR東日本管内では特急は乗り放題なのです。ですから特急に乗るチャンスがあれば、とにかく乗るというセコい考えです

篠ノ井駅の駅名標。多車線との分岐な感じは大好きです

今回の「鉄道開業150周年記念 JR東日本パス」の期間、特に週末は新幹線や在来線特急は満員続きでした。まだ記事にしていませんが前週そして今週も利用して、それを実感しています。ただ一昨日、昨日の新幹線は私が乗車したのが各停タイプだったことや人の流れが逆方向だったこともあって自由席には楽々座れました。記事にもしましたが、在来線特急のしらゆきの自由席混雑は指定席に乗車して回避しています。しなのも、まだ朝なのでガラガラです

この時点でまず考えたのが松本で降り、大糸線に入るあずさに乗ること。1日1本だけ大糸線に乗り入れるあずさは松本で50分の接続。いい感じです。調べてみると指定もガラガラなので問題なさそう。ただ正午に南小谷に着いた後に北上すれば早々に別料金となってしまう上、戻ってくると単純な往復になっておもしろみに欠ける上、途中の駅など回っていては松本で結構な時間になってしまう。だから却下。次に考えたのが篠ノ井線内の駅巡り。姨捨以外はほとんど降りたことがありません

途中区間で特急も使えるし、こりゃいいや、とほぼこの線にしました。ただ乗車したしなのは明科には停車するものの、そこからの接続が今ひとつ。うーん、中央東線パターンも含め、とにかく塩尻まで行ってから考え直そう、となりました。これが沼への入口となるのですが

塩尻で見たもの

これは篠ノ井線から中央西線でJR東海に入るもの

こちらは中央線の西線と東線。塩尻はいろいろな駅名標が楽しめていい。アイキャッチの定員1人立ち食いそばも健在です

篠ノ井線も120周年なんですね。これはなかなかの歴史です。塩尻駅の新駅40周年というのにも目を引きました。学生時代に来たことがあるのですが当時は今とは中央本線と篠ノ井線の立場が逆で名古屋~松本間を直通する列車にスイッチバックが必要となっていました

次に目にとまったのは

こちらの案内。磐城から松本までの450キロもの区間が東京近郊区間になったことが大いに話題となりましたが、それに関係するのがIC乗車券。ふーん、と眺めていたのですが、この案内が大きな沼への入口となってしまいました

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